岐阜の就労継続支援B型事業所アンドワークス

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うつ・引きこもりから社会復帰へ!自分に合ったペースで働ける就労継続支援B型とは?

「社会復帰したいけど、不安で一歩踏み出せない」
「周りと比べて焦ってしまう」
「自分にできる仕事が見つからない」

うつ病や引きこもりでこのような悩みを抱えている方に、就労継続支援B型という選択肢があります。

就労継続支援B型は、うつ病や引きこもりなどの精神障害を持つ方が、段階的に就労に向けて必要な知識やスキルを身につけるための福祉サービスです。

この記事では、無理なく自分のペースで社会復帰を目指せる就労継続支援B型について詳しく解説します。うつ病や引きこもりから社会復帰を目指すあなたにとって、この記事が参考になれば幸いです。

社会復帰が困難なうつ病や引きこもり

うつ病や引きこもりによって社会との接点が減り、無職の状態が続くと、様々な困難に直面することになります。

社会との接点が減ることで、孤独感や不安感を感じるようになります。人と話す機会が減り、社会から取り残されていると感じてしまうことも少なくありません。

さらに、無職の状態が続くと、生活リズムが乱れたり自信を失ったりして、就労への意欲が低下してしまうことがあります。

また、無職の状態が続くと、経済的な困窮に陥る可能性があります。生活費や将来への不安が、さらにうつ病や引きこもりを悪化させてしまうこともあります。

このような状況を改善し、社会復帰を目指すための有効な手段の一つが、就労継続支援B型です。

就労継続支援B型とは?

就労継続支援B型は、うつ病、引きこもり、発達障害などの精神的な障害や特定疾患を持つ方の就労をサポートする社会福祉サービスです。

それでは、就労継続支援B型について詳しく見ていきましょう。

雇用契約なしで、自分のペースで働ける

就労継続支援B型サービスは、雇用契約を結ばずに就労訓練を行うサービスです。

一般的な仕事とは異なり、固定的な勤務時間やノルマはありません。週に1日1時間からでも利用でき、自身の体調やペースに合わせて無理なく働くことができます。

全国に約17,000の事業所とさまざまな業務内容

全国には、就労継続支援B型サービスを提供する事業所が約17,000箇所あります。

また、作業内容は下記のように多岐にわたります。

  • パンやスイーツの製造販売
  • 農作業
  • 商品の分類・包装・配送、農業
  • 飲食店での調理
  • 衣類やリネンのクリーニング
  • 清掃

作業内容は就労継続支援B型の事業所によって異なります。そのため、自分に向いている作業ができる事業所を探すことが大切です。

工賃は最低賃金よりも低いことがほとんど

就労継続支援B型サービスでは雇用契約を結ばないため、報酬は賃金ではなく「工賃」として支払われます。

また、得られる報酬は最低賃金を大きく下回ることがほとんどであり、厚生労働省が令和3年に行った調査(「令和3年度工賃(賃金)の実績について」 https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001042285.pdf)によると、平均工賃は月に約16,500円となっています。

就労継続支援B型のメリット・デメリット

就労継続支援B型は、うつ病や引きこもりの方が社会復帰を目指す上で、多くのメリットがあります。一方で、デメリットも存在するため、利用を検討する際には、メリットとデメリットをよく理解することが重要です。

ここでは、就労継続支援B型のメリットとデメリットについて詳しく解説します。

就労継続支援B型のメリット

就労継続支援B型は、利用者様のペースに合わせた支援が受けられるので、無理なく社会復帰を目指すことができます。いきなり就労することは難しいため、段階的に就労に向けて必要なスキルを身につけていくことができます。

さらに、就労支援だけでなく、生活支援や社会参加支援など様々なプログラムを提供しています。生活習慣の改善、金銭管理、住居探し、医療・福祉サービスへのアクセスなど、さまざまな支援を受け、社会復帰をスムーズに進めることができます。

また、精神保健福祉士、職業指導員、生活支援員などの専門スタッフが、利用者の就労活動を支援し、心強い味方となってくれます。

就労継続支援B型のデメリット

先ほどもご紹介したように、就労継続支援B型は雇用契約を結ばないサービスであるため、収入は低くなります。

ただ、就労継続支援B型の事業所は就職が目的ではありません。社会復帰に向けて、段階的に働くための必要なスキルを身につけることが目的です。

さらに、B型事業所の質は事業所によって大きな差があります。そのため、自分に合った事業所を見つけることが重要となります。

就労継続支援B型の利用方法について

実際に就労継続支援B型を利用したい場合は、どのような手続きが必要になるのでしょうか。

ここでは、就労継続支援B型を利用するまでの流れについて解説します。

1. 自分に合う就労継続支援B型事業所を探す

多くの就労継続支援B型事業所は、ホームページや求人サイトで情報を公開しています。まずは事業所の所在地、作業内容、雰囲気などを調べてみましょう。さらに地方自治体の福祉窓口でも、事業所に関する情報を提供しています。通院中の方は主治医に相談してみることも良いでしょう。

また、多くの就労継続支援B型事業所では、見学や体験を受け付けています。実際に事業所を訪れて、雰囲気やスタッフの対応などを確認することをおすすめします。

2. 地方自治体の福祉窓口で利用申請を行う

利用を希望する就労継続支援B型事業所が決まったら、お住まいの市区町村の福祉窓口にサービスの利用申請を行います。

利用申請後は、市区町村の担当者から、サービス利用についてのヒアリング調査を受けます。ヒアリング調査の結果に基づいてサービス支給認定会議が行われ、正式に事業所を利用することが認められます。

利用が認定された場合は、次に利用者の目標や必要な支援内容を記載した「サービス等利用計画書」を作成します。自分で作成することも可能ですが、特定計画相談事業所に書類作成を依頼することもできます。

3. 事業所で契約手続きを行い、サービス利用開始

サービス等利用計画書の作成が完了したら、ついに就労継続支援B型事業所の利用開始となります。「障害福祉サービス利用受給者証」が発行されるので、これを持って事業所での契約手続きを行いましょう。

なお、受給者証の更新は年に一度必要なので注意が必要です。

社会復帰のために就労継続支援B型の利用を検討しよう

この記事では、就労継続支援B型事業所の概要、利用方法、メリット・デメリットについて詳しく解説しました。

うつ病や引きこもりで社会復帰を目指す方にとって、就労継続支援B型事業所は重要な選択肢の一つです。もし、不安や疑問があれば、一人で抱え込まずにお住まいの市区町村の障害福祉窓口や就労継続支援B型事業所に相談してみましょう。

この記事が、あなたの第一歩を踏み出すための参考になれば幸いです。